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24/1/23
2024年2月27日(火) 10:30~12:00、第24回となる「みらいつくり哲学学校オンライン」を開催しました。
偶数回は、河出文庫 ジル・ドゥルーズ『差異と反復』になります。
第24回は、『差異と反復』の第4章 第21節~第4章の最後までについてです。
今回の範囲は、「第4章 差異の理念的総合」の21. 《理念》と潜在性 ~ 30.差異(異)化=微分(分)化という複雑な基礎概念、でした。今回の課題図書は節で分かれていないため、本文太字部分に数字を当てはめて節としています。
ディスカッションの時間は、ビクトル・エリセ監督の『瞳を閉じて』という映画はまさに『差異と反復』の第4章を表現したもののように思えたという話から始まりました。哲学書を読んだ後には、前に見たことのある映画もまた違った見え方がするというような意見もありました。また、本文の「可能的」、「潜在的」に関連して、教育のあり方や障害者支援のあり方についても話されていました。
支援をすることで、逆に相手の可能性(潜在的なありかた)を奪ってしまうこともあることを最近感じています。潜在的なありかたを損なわない支援の仕方とはどんなものなのでしょう。
次回、第25回(奇数回)は、3月12日(火)10:30~12:00、ちくま新書『世界哲学史』より「6巻4章」部分を扱います。奇数回も取り扱う章を1つにして、ペースダウンしていく予定です。
第26回(偶数回)は、4月9日(火)10:30~12:00、ジル・ドゥルーズ『差異と反復』より「第5章 感覚されうるものの非対称的総合」の第1節から第16節までを扱います。
参加希望や、この活動に興味のある方は、下記案内ページより詳細をご確認ください。
皆さまのご参加をお待ちしております。
執筆:吉成亜実(みらいつくり研究所 リサーチフェロー兼ライター)
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