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24/1/23
2024年1月23日(火) 10:30~12:00、第22回となる「みらいつくり哲学学校オンライン」を開催しました。
偶数回は、河出文庫 ジル・ドゥルーズ『差異と反復』になります。
第22回は、『差異と反復』の第4章 第10節~第20節までについてです。
今回の範囲は、「第4章 差異の理念的総合」の10. 《理念》と多様体 ~ 20. 否定的なものの発生、でした。今回の課題図書は節で分かれていないため、本文太字部分に数字を当てはめて節としています。
ディスカッションの時間は、理念という言葉の意味を考えるところから始まり、プラトンのいうイデア(理念)との関係性などを考察しました。また、今回の課題図書はそれぞれの属性(例えば、障害者と健常者など)で分けて考えることについてが触れられているが、表現が難しく、理解が困難だったという意見もありました。そこから、本文で触れられていた対立構造への対応として、否定的なものを経由しない闘争以外の弁証法について、それはどんな方法なのかといった事を考えていました。
障害者運動をはじめとする運動は、啓蒙と闘争によるものが多い印象があります。ドゥルーズの述べる否定的なものを経由しない闘争以外の弁証法とは、具体的にどのように実践できるのか興味があります。
次回、第23回(奇数回)は、2月13日(火)10:30~12:00、ちくま新書『世界哲学史』より「3巻8章」部分を扱います。奇数回も取り扱う章を1つにして、ペースダウンしていく予定です。
第24回(偶数回)は、2月27日(火)10:30~12:00、ジル・ドゥルーズ『差異と反復』より「第4章 差異の理念的総合」の第21節から第4章の最後までを扱います。
参加希望や、この活動に興味のある方は、下記案内ページより詳細をご確認ください。
皆さまのご参加をお待ちしております。
執筆:吉成亜実(みらいつくり研究所 リサーチフェロー兼ライター)
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