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22/9/20
2022年9月20日(火) 10:30~12:00、2022年度第15回となる「みらいつくり哲学学校オンライン」を開催しました。
奇数回は、ちくま新書『世界哲学史』を第1,8巻から「折りたたみ」で読んでいきます。
第15回は、『世界哲学史』の1巻9章と8巻3章についてです。
テーマは、「1巻9章 ヘレニズムの哲学」、「8巻3章 ポストモダン、ポスト構造主義の論理と倫理」でした。
1巻9章 ヘレニズムの哲学では、1. ヘレニズム哲学のイメージ、2. ストア派、3. エピクロス派、4.懐疑派という章立てでした。章立てにある通り、諸派の哲学のあり方がまとめられていました。
8巻3章 ポストモダン、ポスト構造主義の論理と倫理では、1. フランスのポスト構造主義とその世界的影響、2. ポストモダンの論理、3. 他者と相対主義、4.否定神学批判のその先へ、5. 人間の終焉以後、ポストモダンの倫理、という章立てでした。内容は複雑なものでしたが、ポストモダンやポスト構造主義に関する概観がまとめられていました。
ディスカッションの時間は、本文で登場した2項対立という内容についての考察や、ポストモダンと建築の関係性などについて語られました。また、一昨年の課題図書の著者ハイデガーや偶数回の課題図書レヴィナスなどについても語られていて、それらの内容に関連する話題にもなりました。
今回は約1か月ぶりの哲学学校でしたが、いつもと変わらぬ雰囲気で行われました。様々なことに二項対立はありますが、どう向き合っていくのか考えるのは大切ですね。
次回、第16回(偶数回)は、10月4日(火)10:30~12:00、エマニュエル・レヴィナス『全体性と無限』より「第Ⅱ部 内奥性と家政 CとDの3節まで」を扱います。
第17回(奇数回)は、10月18日(火)10:30~12:00、ちくま新書『世界哲学史』より「1巻 10章と8巻2章」を扱います。
参加希望や、この活動に興味のある方は、下記案内ページより詳細をご確認ください。
皆さまのご参加をお待ちしております。
執筆:吉成亜実(みらいつくり研究所 リサーチフェロー兼ライター)
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