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2023年9月26日(火) 10:30~12:00、2023年度第15回となる「みらいつくり哲学学校オンライン」を開催しました。
奇数回は、ちくま新書『世界哲学史』を「折りたたみ」で読んでいきます。
第15回は、『世界哲学史』の3巻4章と6巻8章についてです。
テーマは、「3巻4章 存在の問題と中世論理学」、「6巻8章 イスラームの啓蒙思想」でした。
3巻4章 存在の問題と中世論理学では、1.はじめに、2.中世論理学のラフ・スケッチ、3. ボエティウスーーカモメの皮を被ったタカ?、4.アベラールーー中世哲学の狼、という章立てでした。存在や倫理学についての内容がまとめられていました。
6巻8章 イスラームの啓蒙思想では、1.「時代の精神」の中の啓蒙思想、2.「他者」を鑑として「自己」を知る、3.ナフダ第二世代における実践的な応答、4.第三世代における啓蒙派とその継承者たち、という章立てでした。イスラームでの啓蒙思想の概観が書かれていました。
ディスカッションの時間は、「倫理学」や「形而上学」という学問についてどのように考えているかという話や、カテゴライズ(何かの眼鏡を通)して人を見ることについてなどの話になりました。また、最後には啓蒙とは何か?というように、今回は単語などの意味を考える時間が多くあったように思います。
「倫理学」や「形而上学」とは何なのか? それらは哲学の中に入っているのか? というように、様々な学問と概念と哲学の関係性について考えることが増えてきました。
次回、第16回(偶数回)は、10月10日(火)10:30~12:00、ドゥルーズ『差異と反復』より「第3章 思考のイマージュ」の第1節~11節までを扱います。
第17回(奇数回)は、10月24日(火)10:30~12:00、ちくま新書『世界哲学史』より「3巻5章と6巻7章」部分を扱います。
9月から哲学学校は、基本的に第2週と第4週の月2回開催に変更になってます。少しテンポダウンして、ゆったり哲学ができたらと思っています。
参加希望や、この活動に興味のある方は、下記案内ページより詳細をご確認ください。
皆さまのご参加をお待ちしております。
執筆:吉成亜実(みらいつくり研究所 リサーチフェロー兼ライター)
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