ー ー ー ー
23/4/11
2023年4月11日(火) 10:30~12:00、2023年度初回の「みらいつくり哲学学校オンライン」を開催しました。
今年度の哲学学校は、火曜日の10:30~12:00に開催します。
昨年度と同様、奇数回と偶数回を交互に行います。奇数回・偶数回合わせて全30回の予定です。
奇数回は、ちくま新書『世界哲学史』を「折りたたみ」で読んでいきます。
偶数回は、河出文庫 ジル・ドゥルーズ『差異と反復』(上下巻)になります。
当日の大まかな流れや参加方法などの詳細は、本記事末尾のお知らせページより、ご確認ください。
第1回は、『世界哲学史』の2巻7章と7巻5章についてです。
テーマは、「2巻7章 ゾロアスター教とマニ教」、「7巻5章 進化論と功利主義の道徳論」でした。
2巻7章 儒教と仏教の論争では、1. 世界哲学史と三〜六世紀のペルシア、2. ザラスシュトラの一神教的二元論、3. マニ教の厭世的二元論、4.ゾロアスター教の楽観的二元論、という章立てでした。ゾロアスター教とマニ教の違いや歴史についてまとめられていました。
7巻5章 進化論と功利主義の道徳論では、1. 人間の由来、道徳の起源、2. ベンサムの功利主義、3. ミルの功利主義、4.おわりに、という章立てでした。進化論や功利主義などの道徳論についての内容でした。
ディスカッションの時間は、功利主義とマイノリティーの関係について、功利主義に対抗する方法はなにか、というような話題からディスカッションが広がっていきました。また、本文にあったトロッコ問題を参加者はどう考えるかという話や、この問題について「ChatGPT」に聞いてみたという内容もありました。
2巻に関する内容は、本文の「ノンシャラン(無頓着なさま、行動に熱意がなく、のんきなさま)」という言葉について、ギャルはまさにノンシャランで、古代ゾロアスター的思想なのではないかという考察がなされていました。
哲学学校も4年目に突入です。今年度もみなさまと様々なことについて、ともに哲学できること、楽しみにしています。
次回、第2回(偶数回)は、4月18日(火)10:30~12:00、ドゥルーズ『差異と反復』より「はじめに」と「序論」の第9節までを扱います。
第3回(奇数回)は、4月25日(火)10:30~12:00、ちくま新書『世界哲学史』より「2巻 8章と7巻4章」部分を扱います。
参加希望や、この活動に興味のある方は、下記案内ページより詳細をご確認ください。
皆さまのご参加をお待ちしております。
執筆:吉成亜実(みらいつくり研究所 リサーチフェロー兼ライター)
みらいつくり哲学学校オンラインについてはこちら↓
次回の報告はこちら