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2022年12月27日(火) 10:30~12:00、第22回となる「みらいつくり哲学学校オンライン」を開催しました。
第22回は、『全体性と無限』の「第Ⅲ部 顔と外部性 Bの4~8節」についてです。
今回の範囲では、4 言説が意義を創設する、5 言語と客観性、6 〈他人〉と〈他者たち〉、7 相互人格的なものがもつ非対称性、8 意志と理性、という内容でした。キーワードとしては、「意義」、「事物」、「廉直さ」、「意思」というようなものがありました。
ディスカッションの時間は、今回の範囲は特にハイデガーを批判する内容が多く見て取れたことから、これまで読んできたハイデガーやアーレント、レヴィナスの違いや共通点を話し合うところから始まりました。また、別企画の読書会の課題図書である『コンパッション都市』とレヴィナス『全体性と無限』が関連しているように思えることから、主催者に対して「なぜこの本を課題図書にしたのか」という問いも出ました。
最後には、「自殺を考えている人に対面した時が顔との対面なのではないか」という意見から、様々なときに「~すべき」ということはよくあるが、それが果たして正しいことなのかはわからないという話になりました。
今回が今年最後の哲学学校でした。来年も一緒に哲学出来ることを楽しみにしています。皆さま、よいお年をお迎えください。
次回、第23回(奇数回)は、年明け2023年1月10日(火)10:30~12:00、ちくま新書『世界哲学史』より「2巻 3章と7巻9章」部分を扱います。
第24回(偶数回)は、1月17日(火)10:30~12:00、エマニュエル・レヴィナス『全体性と無限』より「第Ⅲ部 顔と外部性 C」を扱います。
参加希望や、この活動に興味のある方は、下記案内ページより詳細をご確認ください。
皆さまのご参加をお待ちしております。
執筆:吉成亜実(みらいつくり研究所 リサーチフェロー兼ライター)
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