前回の報告はこちら
ー ー ー ー
22/12/13
2022年12月13日(火) 10:30~12:00、第20回となる「みらいつくり哲学学校オンライン」を開催しました。
第20回は、『全体性と無限』の「第Ⅲ部 顔と外部性 A~Bの3節」についてです。
今回の範囲では、A.顔と感性 、B.顔と倫理 1 顔と無限、2 顔と倫理、3 顔と理性という内容でした。キーワードとしては、「視覚」、「触覚」、「顔」、「顔の迎え入れ」というようなものがありました。
ディスカッションの時間は、今回は「顔との関わり」というキーワードが大きなものとしてあったことから、なぜ「顔なのか」という考察から始まりました。視覚を重視していたことから、目がついている顔だったのではという意見もありました。
また、本文中には「建築には正面がある」と書かれていましたが、建築に関わりのある参加者からは、そうではなかったという話も出ました。そこから、様々な建築物や芸術品へと話題が広がっていきました。
レヴィナスは「建築には正面がある」と述べていた一方で、建築に携わる人はそうではないと言っていたことから、立場や見方が異なれば捉え方は異なるのだなと思いました。「哲学者の述べることは正しいこと」と思いがちですが、そうとも言えないのだなと思いました。
次回、第21回(奇数回)は、12月20日(火)10:30~12:00、ちくま新書『世界哲学史』より「2巻 2章・7巻10章」部分を扱います。
第22回(偶数回)は、12月27日(火)10:30~12:00、エマニュエル・レヴィナス『全体性と無限』より「第Ⅲ部 顔と外部性 Bの4~8節」を扱います。
参加希望や、この活動に興味のある方は、下記案内ページより詳細をご確認ください。
皆さまのご参加をお待ちしております。
執筆:吉成亜実(みらいつくり研究所 リサーチフェロー兼ライター)
次回の報告はこちら