Works

第6回 みらいつくり哲学学校 『全体性と無限』「第Ⅰ部 <同>と<他> B.分離と言説(1~4節)」開催報告

前回の報告はこちら

ー ー ー ー

22/5/24

 

2022年5月24日(火) 10:30~12:00、第6回となる「みらいつくり哲学学校オンライン」を開催しました。

 

第6回は、『全体性と無限』の「第Ⅰ部 <同>と<他> B.分離と言説(1~4節)」についてです。

 

今回の範囲では、1節:無神論あるいは意志、2節:真理、3節:言説(熊野訳:語り)、4節:レトリックと不正 という内容が取り扱われていました。キーワードとしては、「分離」や「内奥性」、「真理」、「異邦人」というようなものがあがりました。

 

 

ディスカッションの時間は、本文の「目は話す」という内容について、言葉での意思の表出が難しい方も、目線などいわゆる「目で語る」ようなことはあるという話題がまず初めに出ました。次に、「アーレントもそうだがこれまでの取り扱ってきた内容は、他者との関わりが大事ということを伝えようとしている印象がある」という意見から、哲学は一人ではできないのか?という話になりました。

また、自分とは異なる事柄「異邦人」をテーマに、「自分の馴染みのない場所やコミュニティに行くことは好きか?」という問いが出ました。それぞれの回答も面白かったので、興味のある方はアーカイブ動画をご覧ください。

 

 

今回の内容は、参加者ほとんどが分からなかったという感想を持っており、それぞれ感想を述べる際にも「皆分からなかっただろうから、分からなかったという感想は抜きで」と言われました。全く理解できていない内容に関する感想を述べるのは、非常に難易度が高かったです。

 

次回、第7回(奇数回)は、6月7日(火)10:30~12:00、ちくま新書『世界哲学史』より「1巻5章・8巻7章」部分を扱います。

第8回(偶数回)は、6月14日(火)10:30~12:00、エマニュエル・レヴィナス『全体性と無限』より「第Ⅰ部 <同>と<他> B.分離と言説(5~7節)」を扱います。

 

参加希望や、この活動に興味のある方は、下記案内ページより詳細をご確認ください。

皆さまのご参加をお待ちしております。

 

みらいつくり哲学学校オンラインについてはこちら↓

2022年度哲学学校のお知らせ

 

執筆:吉成亜実(みらいつくり研究所 リサーチフェロー兼ライター)

 

 

 

次回の報告はこちら