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22/5/10
2022年5月10日(火) 10:30~12:00、第4回となる「みらいつくり哲学学校オンライン」を開催しました。
第4回は、『全体性と無限』の「第Ⅰ部 <同>と<他> A.形而上学と超越」についてです。
今回の範囲では、充足される飢え、癒される渇き、鎮められる欲情の外部で、形而上学は充足を超えて<他なるもの>を欲望する形而上学的欲望というものが出てきました。
また、形而上学の終着点が示すこの絶対的な外部性や、この運動が内的な戯れや単なる自己の自己への現前には還元されないということを、証明こそしないものの主張しているのは、超越的(トランサンダン)という語であること、<同>や<他>というものについてなどが語られていました。
ディスカッションの時間は、今回は本文の内容が複雑だったこともあり、内容が理解できなかったという方も多くいました。その一方で、理解が出来たか否かに関わらず、面白かったという方もいました。
分からないことや予想だにしない内容について、理解することをあきらめるのではない、ということが大切なのはないかという話や、形而上学的な渇望とは知識欲なのか?という問いから、それぞれの学びに対する欲望についての話題になりました。
最終的には、それぞれの哲学書の読み方、理解の仕方などを共有する時間になったりしました。
次回、第5回(奇数回)は、5月17日(火)10:30~12:00、ちくま新書『世界哲学史』より「1巻4章・8巻8章」部分を扱います。
第6回(偶数回)は、5月24日(火)10:30~12:00、エマニュエル・レヴィナス『全体性と無限』より「第Ⅰ部 <同>と<他> B.分離と言説(の前半おおそよ4節まで)」を扱います。
参加希望や、この活動に興味のある方は、下記案内ページより詳細をご確認ください。
皆さまのご参加をお待ちしております。
執筆:吉成亜実(みらいつくり研究所 リサーチフェロー兼ライター)
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