12月11日(土)に第2回音楽講座『音楽を楽しもう』が開催されました。
今回はピアニストの佐藤由理先生を講師にお招きし、音楽の楽しさについて教えていただきました。
佐藤先生は北星女子高等学校音楽科をご卒業後、国立音楽大学に進学し、現在はライズ音楽教室の講師やご自宅でリリアーナピアノ教室を開いていらっしゃいます。講座では「音楽の基礎」から「和音の響きの違いでどのような情景が想像できるか」「好きな和音を選んで来年を占ってみる」など、バラエティ豊かな内容となりました。
参加者は10名で遠くは三重県からのご参加もありました。
講座の内容について、簡単ですがご紹介します。
【音楽の基礎】
音というのは、周りにありふれています。例えば、時計の秒針や車の走る音など様々な音がありますが、音楽は『リズム』『メロディ』『ハーモニー』の3つの要素でできていると考えられています。『リズム』は音の反復運動で1つの音だけではリズムにはなりません。ですが、2つ以上の音をまとまりを持って繰り返すとリズムが生まれます(実演:カスタネットとベルの組み合わせで綺麗なリズムが生まれました)。
『メロディ』はある高さと長さを持ついくつかの音の連続で、歌や楽器で演奏することと言われています。鼻歌も十分立派なメロディになります。(実演:「あしたあそぼう」の文章に佐藤先生が考えたメロディをつけて演奏しました)
『ハーモニー』は調和と訳されます。全体が具合良く釣り合っていることです。和音の連続とも言われます。1つの音は短音と呼ばれ、和音は2つ以上の音を鳴らすことを言います。(実演:「あしたあそぼう」のメロディに和音をつけて歌いながら演奏。とても素敵なハーモニーと歌声でした)
【和音の響きの違いでどのような情景が想像できるか】
ピアノの鍵盤はドからドまで白黒あわせて12個に分けられています。この12個の音の中から選び方の違いで異なる雰囲気が生まれます。今回は3種類の和音を比べました。それぞれどんな雰囲気を感じるでしょうか(実演:3つの和音を使用して曲を演奏)。同じメロディでも和音の違いで、明るい雰囲気、切ない雰囲気、アラビアンな雰囲気など、色々な雰囲気を感じることができました。
【好きな和音を選んで来年を占ってみる】
蛍の光の曲のクライマックス一歩手前で演奏がストップ。この後に続く和音を5つの中から選びます。
自分が好きだと思った和音を直感だけで選び、投票機能を使用してどの和音が一番人気があったのかを共有しました。それぞれ、選んだ和音をもとに大吉、中吉、小吉など来年の運勢を読み上げました。大吉の和音がなぜか0人で参加者の笑いを誘っていました。
その後に、人気のあった和音2つを用いて蛍の光に当てはめて最初から最後までとおして演奏しました。1年を締めくくる曲としてとても素敵な曲ですが、用いる和音によって曲の印象が明るく感じたり、切なく感じたりします。参加者から「どの和音を選んでも間違いではないのだと思いました」という感想がありましたが、どれも素敵な和音で個性がありました。音の表情はさまざまですが、自分が好きだと思う音に正解や不正解はありません。
最後に佐藤先生から
「音について味わって聞いてくださって嬉しく思います。普段みなさんが何気なく聞いている音楽ですが、それぞれに性格があって作曲家の想いがたくさん詰まっていたということが改めて分かったと思います。悲しいときには悲しい曲を聴きたい、嬉しいときには楽しい元気な曲が聴きたいと思うのは、みなさんのイメージの中に音楽があるからだと思います」
とお言葉をいただきました。
ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました!
(第2回目音楽講座のアーカイブを限定公開しております。視聴をご希望のかたは、メンバーページから会員登録のうえご覧ください。アーカイブはその他の講座内にあります)
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【第3回音楽講座のご案内】
♪ 日時:2022年1月14日(金)14:00~15:30
♪ 参加方法:オンライン
🎸お申し込みはこちら🎸
https://forms.gle/nv4pcM4gVqXv6Txd7
第3回『作詞してみよう』では、アカペラグループINSPiのリーダー杉田篤史氏を講師にお迎えし、有名な楽曲にのせてオリジナルの歌詞を考えます。新年を迎えた新たな自分へのスタートとして、楽しく作詞してみませんか。
当日はギターの生演奏や、障害のある方と一緒に作詞した『轍と足跡』という曲も披露してくださる予定です。ぜひご参加をお待ちしております。