2021年2月27日(土)13:00~16:00で、2020年度みらいつくり大学校報告会を開催いたしました。
Zoom、Youtubeライブ視聴合わせて40名の方にご参加頂きました。有難うございました。
第1部では、2020年度に行った下記の9つの活動について報告しました。
①読書会 ②映画同好会 ③哲学学校 ④オンライン*ハワイアン ⑤みらいつくり食堂@Zoom ⑥講義企画①「表現論」 ⑦講義企画②「宗教学」 ⑧お手話べり ⑨しさくの広場
休憩をはさんで第2部では、2020年度のみらいつくり大学校のオンライン活動に参加してくれた3名の方々から「わたしとみらいつくり大学校」というテーマでご報告頂きました。
その後、2018年度の事業開始当初から、年4回実施している「みらいつくり大学校 連携協議会」での議論から、「みらいつくり大学校における学びの概念について」と題して報告しました。
※連携協議会は、障害当事者、教育や医療などの有識者により構成されている、みらいつくり大学校の運営に関する諮問機関です。
最後に、Zoom参加してくださった方々とともに、「障害の有無によらない学びの場について」というテーマでディスカッションをしました。
主な論点となったのは、みらいつくり大学という「ともに学ぶ場」の特徴と、それを「広げるための方法」についてでした。
「ともに学ぶ場」については、特別支援教育と普通教育の違いについても議論になりました。また、「学校」という場のあり方や「学習観」についても議論しました。みらいつくり大学は、互いの「違い」から学ぶことが基本になっているという意見が多く聞かれていました。
「広げるための方法」については、色んなつながりを使ってまずは「参加してもらう」、そこから次にまた参加したいと思うような「楽しい場」をつくる、といったことの重要性について議論されていました。
最後は、今回報告もして頂いた、哲学学校最高齢の参加者である和田さんの発言でしめて頂きましたが、みらいつくり大学校では「自分の人生で置いてきてしまった、『学ぶこと、探究することの楽しさ』を得ることができた」とのことでした。
今回のディスカッションから得られた、「障害の有無によらない学びの場を広げる」イメージとしては、
・違いを楽しみ、学びを楽しめるような場をたくさんつくる
・色んなつながりを使って、その場にとにかく参加してもらう
といった感じでしょうか。
来年度以降は、2020年度から文部科学省事業としての「障害者の生涯学習コンソーシアム協議会」を新たに立ち上げてくれた北海道教育委員会と協働していくことになりますが、その活動のためのイメージがつかめたような気がします。
来年度以降も、参加する人、企画する人、たまたま参加することになった人、みんなが楽しめるような学びの場をつくっていきたいと思います。