Works

しさくの詩集 冬号(第4回しさくの広場)作品No.007

ぐんぐんと
灰色から濃い灰色に変わる空

すううっと
何をきっかけにか明るくなる

でもそれは一瞬で

ばうばうと
吹く風
びゅうびゅうと
巻き上がる雪


week2 「交流週」

・こちらもNo.6と同じく、韻律とオノマトペが用いられている詩です。前半の2つは、オノマトペと比較的長い文節の組み合わせになっています。「でもそれは一瞬で」でリズムを変え、後半の2つは、オノマトペと短い文節の組み合わせで終わっています。「ばうばうと」が非常に面白い表現だけに、そのあとの「びゅうびゅうと」「巻き上がる雪」という、よくある表現で終わっているのが少し残念な気がしました。リズムを変えるところも、「それは」は不要な気もするので、「でも一瞬で」だけでもよかったような気がします。北海道の冬のこの時期、この詩にあるように「一瞬で」風景が変わりますよね。
・寒い冬の景色が目に浮かびます。ストーブのついた暖かい家の中から、窓の外を眺めている気持ちになりました。

week3「推敲週」

オノマトペを用いてする「しさく」が好きです。オノマトペを用いて「しさく」をするとき、リズムを大切にしたいと思います。リズムを生んだり、あえて崩したり、そんなことを思い巡らすのが好きなのかもしれません。
地域によって、よくある景色でありながら、目の前にあるものの固有性を表現したいと思って、独自のオノマトペに挑戦しました。
ご指摘の通り、「巻き上がる雪」についてはひらめくことができず、吹雪の日を待ちましたが晴天が続き、ちょっと納得のいかないまま提出をしました。
次回、吹雪の日には、目の前で「巻き上がる雪」をあらわすオノマトペを「しさく」したいと思います。
ペンネームを考えました。今後は、「ルーヴルの猫」を名乗りたいと思います。みなさま、引き続きよろしくお願いします。