Works

しさくの詩集 冬号(第4回しさくの広場)作品No.006

卵黄
牛乳
かきまぜて

はちみつ
かきまぜて
こむぎこ投入
かきまぜて
つぎはメレンゲ
かきまぜて
ぜんぶまぜまぜ
かきまぜて

 

型に流して
トントントン
オーブン蒸し焼き
忘れずに
もこもこもこもこ
ふくらんだ

 

なんだか生焼け
うまくなりたい
台湾カステラ

 

 


week2 交流週
・食事シリーズの作者が同一なのかどうかが気になります。前半が3韻律(「卵黄」「牛乳」「かきまぜて」など)の5回連続、中盤が2韻律(「型に流して」「トントントン」)の3回連続、最後が2韻律1回+「台湾カステラ」になっています。音読したときに若干リズムがよくないかな、と思いました。とくに最後の段落で一気にリズムが崩れますが、これは「うまくいかなかった」ということを表現するためのあえてでしょうか?韻律を考慮するのと、中盤で出てきたオノマトペを活かすなら、
なんだか生焼け
うまくなりたい
つぎもがんばる
ぐんぐんぐん
とかはどうでしょうか?
「うまくなりたい」という気持ちがもっと強く伝わってくるといいな、と思ったので。
・ある時期にこだわって作っている料理ってありますよね。その時は夢中になっているけれど、ブームは勝手に去っていって、しばらくしてから「あの時そういえば」と思い出します。この作品を読んで、レシピが詩になっていたら、歌になっていたら、面白いなと思いました。


week3「推敲週」

コメントありがとうございます。うまくできない、うまくなりたい気持ちが伝わるように、精進したいと思います。
最近は、いろいろな寒天をつくることが楽しいです。