大変遅くなりました。
10月・11月と全2回で開催されました「自分史の書き方」についての報告をさせていただきます。
「自分史の書き方」はノンフィクションライターの渡辺一史さん(代表作:こんな夜更けにバナナかよ)を講師に招き、自分の人生を自分史として表現するにはどのような方法があるのかを学びました。
開催形式はZOOM開催で、第一回は35名、第二回は25名のご参加を頂きました。
第一回目は「自分史の書き方」について講義をいただきました。
自分史とは、自分がたどった人生を社会に発信するもので
①自分史で単行本を書く
②公式サイトえおつくる
③自分史年表をつくる
④ブログやツイッター、フェイスブックなどで発信する
⑤YouTubeで発信する
⑥他人にインタビューをしてもらう
という方法があり、特に③は非常に大切だそうです。
④は日記のようなもので書き留めておいて後程本にする方法もあります。
⑥は自分の事を話すのに慣れていない人にはまず慣れが必要なので、聞いてもらうことから始めてみるのもおすすめです。
自分の思いや本質的なものをどのように伝えるか、選択肢はたくさんありますので参考にして下さい。
「書く」というのはどういうことか?
自分の頭で物事を考え始め、自分の生活の問題(困窮など)の謎を模索し、言葉で明確化、今の自分に足りないのは何かを考え、自分を客観視する手段として用いられました。
また、1970年代にはその手段を用い今の社会がどうなれば自分の苦しみがなくなるのか、障害当事者が自分達の苦境を話始めた頃でもありました。
自分史を書くための心得として
・作家自身を主人公として、自己の生活体験とその間の心境や内面を吐露していく小説
・目に見える現実を美化・理想化せず、ありのままに描く
・自分のことを書くと同時に、自分の生きた時代や社会の出来事を織り交ぜながら書く
ということを講義いただきました。
第二回目は提出した自分史を公開添削いただく時間でした。
本州から参加いただいた障害当事者の方や、札幌いちご会の小山内みちこさんの新作、香港にお住いの参加者の方、東京にお住いの障害当事者である天畠さんの専属介護をされています山崎さん、稲生会からは磯邊さんと宮田が自分史を提出しました。
この添削を講義頂く時間は、参加者の方の人生や考えを知り、また正しい表現も同時に学べる素晴らしい時間でした。
ただ、私個人は自分史を作成の際、内面をさらけ出すので恥ずかしい気持ちと、思い出したくない記憶を掘り起こす精神的にも忍耐の必要な作業だったので、気持ちを強く持ち続けていた時間でした。
自分の人生を振り返ることは、普段慌ただしく日常生活を送っているととても難しく感じますが
いろいろな気付きも与えてくれるので、とても貴重な時間だったと思います。
皆様もお時間のある時に試して見て下さい。
医療法人稲生会
宮田直子