『歩く』
てくてく てくてく わたしは 歩く
てくてく てくてく わたしは 歩く
ずかずか でもなく すたすた でもなく
てくてく てくてく 歩きたいのだ
じぶんの 歩はばで じぶんの ペースで
てくてく てくてく わたしは 歩く
ゆっくりでもいい
まえをむいて
とにかく 歩めば なんとかなるのだ
だけど‥
たまに たち止まりたくなるときがある
そんなときは
歩くのをやめよう
めをとじよう
ねころんでしまおう
すきなだけ ねころんだら
また歩きたいと おもったら
そのときは 大きな空にむかって いきをする
てくてく てくてく わたしは 歩く
てくてく てくてく わたしは すすむ
てくてく てくてく わたしは 生きる
(PN:ダークホース)
week2「交流週」
・私は「てくてく」「すたすた」といったオノマトペをつかった詩が好きです。リズムが素敵な詩だなと思いました。
私はどうしようもないとき、散歩をしながら考え事をします。その時にイメージする擬音語は「てくてく」でも「すたすた」でもなく、もちろん「ずかずか」でもなく、「ぐるぐる」かな、と思いました。
・読んでいて楽しくなるリズムです。
「だけど・・」の後で、リズムがゆっくりになる感じが、「たまに たち止まりたくなる」という詩と合っています。
ここの「~ときがある」は無い方がいいかなーと思いました。
そのあとの「そんなときは」のあと、
「めをとじよう」「ねころんでしまおう」の前にも、それぞれ「そんなときは」がつくとリズムが良いかなと思いました。
「大きな空にむかって いきをする」のあと、
また再び冒頭の「てくてく てくてく」のリズムに戻るくだり、
ワクワクする感じです。
・私は、「すたすた歩いているね」「とぼとぼ歩いているね」と言われたことはありますが、「てくてく歩いているね」は、言われたことがないです。どんな歩き方か気になります。
week3「推敲週」
みなさんからのご意見、今回も楽しく拝見しておりました。
ありがとうございます。
『歩く』の詩ですが、実は当初「とにかく 歩めば なんとかなるのだ」
で終わっていました。この詩を完成させた後に自分自身の人生を考える大きな出来事があり、その後の詩を付け加えました。「立ち止まりたくなるときがある」は「立ち止まりたくなる」の方がよいでしょうか。
読み手のリズム、人それぞれのリズム、『歩く』と同じように読み手にもリズムがあって面白いですね。
「そんなときは」のあとも、「歩くのをやめよう めをとじよう ねころんでしまおう」は、わたしの中で動作が続くイメージを表現したリズムです。
ご意見にある「そんなときは」をそれぞれの前につけることで、ひと呼吸つきながら自分自身の動作を確認するリズムになるのでしょうね。
すてきなご意見ありがとうございました。
ダークホース