『表と裏』
(PN ダークホース)
「こんにちは。裏さん。」
「やあ、こんにちは。表さん。」
「最近、やけに裏さんの出番が多くないですか?」
「そうなんだよ。ちょっと疲れちゃうよね。」
「あんまり無理すると裏のかおが出ちゃいますよ、裏だけに。」
「表さん、からかうのも程々にしてよ。そもそも、僕らはふたりでひとつなんだから。」
「そうですけど、私たちってどうやって分かれているのでしょうね。見えないガラスのような壁とか?」
「いや~、高い山みたいなものかなぁ。それとも深い深い谷かなぁ。」
「こんなに傍にいるのに?じつは隔てているものなんて無かったりして。」
「確かに。そこにはなんにもなくて、じぶんが勝手にきめてるのかもね」
それもこれも、どちらも自分。
好きも嫌いも、どちらも自分。
裏と表、表と裏。
week2
「裏だけに」のくだりがちょっとわかんなかったです(笑)裏さんの裏の顔は裏なんでしょうか表なんでしょうか。
―――
ひとりの人の中にふたりの人がいるみたいです。表さんと裏さんのやりとり、興味深いです。
―――
「表と裏が一体である」は「世界が表と裏に二分されていること」への批判です。でもその「表」と「裏」自体が言葉を発し語り合っているところが面白いなと思いました。
―――
僕の中にもある表と裏。
隔てがあるのかを表と裏が対話を通して答えに近づいていくところがとても面白く感じました。
そして最後に表でもない裏でもないそれを行ったり来たりする自分がいるなんて。
僕の中にも3人目がいることに気がつきました。
week3
『表と裏』
「こんにちは。裏さん」
「やあ、こんにちは。表さん」
「最近、やけに裏さんの出番が多くないですか?」
「そうなんだよ。ちょっと疲れちゃうよね」
「あんまり無理すると裏のかおが出ちゃいますよ、裏だけに(笑)」
「表さん、からかうのも程々にしてよ。そもそも、僕らはふたりでひとつなんだから」
「そうですけど、私たちってどうやって分かれているのでしょうね。見えないガラスのような壁とか?」
「いや~、高い山みたいなものかなぁ。それとも深い深い谷かなぁ」
「こんなに傍にいるのに?じつは隔てているものなんて無かったりして」
「確かに。そこにはなんにもなくて、じぶんが勝手にきめてるのかもね」
それもこれも、どちらも自分
好きも嫌いも、どちらも自分
裏と表
表と裏。
(PN:ダークホース)
この作品は、自分の中の心の葛藤を表現した詩です。
理想の自分と現実の自分。
こうあれば良いのに‥と思っても、現実とはかけ離れた自分の姿に絶望することがあります。
そんな自分を認めたくない。嫌い。
でも、嫌いな自分も自分です。
理想の自分がいるから、嫌いな自分が現れる。
でも、嫌いな自分はダメなのか。
理想でない姿はいけないのか。
別に、いいんじゃない。それも自分なんだから。
そんなことを考えながら、自分の中の裏さんと表さんが作った作品です。
ご感想を下さった皆さま、ありがとうございました。
楽しく拝見させていただきました。