宇宙人がきて
『宇宙人が来て
人類の脅威となったら
人はみな団結する』
そんなことを
大学の先生が
笑いながら話していた
見知らぬものがあらわれたら
私たちは敵と決めつけた
国と国の境が
生死を分けるように
幻想した
全てが止まった世の中で
南の方では飛行場が造られる
全てが止まった世の中で
西の方では国の陰口ばかり
全てが止まった世の中で
東の方では多くの人が行進する
丸山真男をたたいても
国の間に壁を建てても
イエスの御名で祈っても
世界なんて変わらない
そんな絶望が
厚い雲になって世界を包む
希望は何かと本を読む
木漏れ日の中を散歩する
week2
「外部に敵をつくると内部がまとまる」というのは為政者が歴史的にとってきた戦略ですね。ベネディクト・アンダーソンは、国家というものは「想像の共同体」なんだと述べました。「国と国の境が生死を分けるように幻想した」というくだり、「分ける」基準が「生死」なんだという捉え方、まさに今の世界的状況を見ているとそうなのかもと思います。
「全てが止まった世の中で」、「北の方」では何が起こっているのか気になりました。
―――
読書と散歩が好きなんですね。
―――
宇宙人はさらなる分断をもたらしてしまったのかも。
世界なんて変わらないのなら
変わらないいいところもたくさんあるはず。
そんな希望を見つけるために歩いていくのでしょうか。
week3
コメントをくださりありがとうございました。
新聞でBLMの記事を目にします。
辺野古の新基地建設工事が再開しました。
香港では国家安全維持法が施行されました。
時代が変わっていくのに、私の目にうつる景色は何も変わらないように思います。
私には全部関係ないのだろうか。
私は何もできないのだろうか。
「関係ない人」でありたくない。
そんな思いを込めて、私は生活を営みます。
ここに意味があるんだと信じて、変わらないように思える毎日を過ごします。
そんな「しさく」をしました。