いのち
僕ではないあなたのいのち
それはあなたの中にあるいのち
でも
僕の中にあるあなたのいのちは
雪解けのあの春のにおいの中に
お気に入りの音楽の中に
楽しいごはんのときにも
あたたかいふとんにくるまっているときも
ひとりクルマでラジオを聴いているときも
思い出すあなたのいのち
近くにいるあなた
遠くにいるあなた
相性のいいあなた
ちょっぴり苦手なあなた
もう逢えないあなた
いまひざで眠るあなた
僕のいのちにあなたがつながっているように
あなたのいのちに僕がつながっていますように
week2
「あなた」は一人ではないのでしょうね。「不在の存在」を思いやる感じが伝わってくる、素敵な詩です。
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あたたかい気持ちになりました。
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作者の方は「いのち」を個人では捉えていないのかな、と考えました。誰もが大切だと疑わない「いのち」。でも何かよくわからない「いのち」。私も「いのち」について自分の言葉で表現できるようになりたいと思いました。
week3