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G suite導入顛末記 その5  G suiteの導入を始める

いよいよ、G suiteの導入を始める。G suiteには「無料試用」があるので、まずはそこから始めた。G suiteの無料試用のページから、法人/団体の概要を入れると、法人のアカウントをつくることができる。

 

ここで最初のハードル。法人のG suiteアカウントを作成するためには、「ドメイン」が必要になる。ドメインとは、つまりホームページのこと。ドメインを取得していない(つまり法人のホームページが無い)場合は、G suite用に使うドメインをGoogle経由で取得する方法もあるらしい。
稲生会関係では、4つのホームページを持っている。①医療法人稲生会のホームページ、②YeLL(北海道小児等在宅医療連携拠点事業)のホームページ(北海道から補助を受けて医療法人稲生会が実施している事業)、③医療法人稲生会兼YeLLのFacebookページ、④みらいつくり研究所のページ。②は「半分公的事業」という性格上、使えない。③については、(おそらく)SNSのページはドメインとして使用できない。①については、グループ法人の医療法人渓仁会のサーバー内にあるドメインなので、何かあったときの影響が大きいと考えた。たまたま新しくつくった④が、渓仁会とは別に稲生会として取得していたドメインだったので、そちらを使うことにした。

 

ここから先が若干手間取ったところ。ドメインが置かれているサーバーのホームページから、DNSレコードとかいうところの設定を変更して、G suiteと連携できるようにしないといけない。また、G mailもきちんと届くように設定しないといけない。G suiteについては、ヘルプ機能が充実していて、AIとのチャットで色々教えてもらえるので、G suiteとドメインの接続はなんとか出来たのだが、G mailがどうしてもうまく接続できず、メールが届くようにならない。

 

「AI君とのチャットでは満足できないわ!」ということで、G suiteの電話相談窓口に相談することに。電話に出られたのは、声だけで「私スマートです」という感じの方。こちらが「ここまでやって、ここはうまくいったんですけど」という説明にひとつひとつ、「そのようですね」「その通りです」とレスポンスしてくれ、「でも、ここがうまくいかないんです」と言ったら、「こちらで調べてみますね」との返答。数秒待ってすぐに、「確認できました。あともう少し、というところまで来ています」とのこと。そのまま「それでは、~としてみてください。次に~と入力してください。そして、~してください」というクリアな指示に従っていくと、「これで、大丈夫だと思います」とのお言葉。実際にお試しメールを送ってみると、G mailが届いた!初めて友達からお手紙を受け取った子どもばりに「届いてます!届いてます!」というとG suiteさんは「よかったです」。ITシステムのコールセンターの窓口の方って、機械的で冷たい感じを勝手に想像してたんだけど、なんかすごいスイートじゃないか…。

 

Gスイートさんのスイートな手助けもあり、無事に法人アカウントを設定できたのだった。その次に、職員それぞれのアカウント作成へと進むのだが、それについては第6回で。