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喀痰吸引研修レポート_No.5

2025.9.2

喀痰吸引研修レポートNo.5です.

もう忘れかけているのですがレポートを続けます.
私はレポートNo.3に「伝達を否定できない」と書きました.
喀痰吸引研修レポート_No.3

こんなことを考えながら,集合研修に参加しました.

集合研修1日目午前中は,稲生会の理事長である土畠が講師でした.
土畠の講義を受けながら,ふとプププと笑わされる場面がありました.ほ〜と考えさせられる場面がありました.
私がいうのも変ですが,土畠の話は面白いのです.
教えられる内容は決まっているので,伝達なのか対話なのかと言われると,土畠の講義も「伝達」です.

そんな講義を聞きながら,伝達にもいろいろな種類があるんだな,と考え始めました.
例えば,
・人気予備校講師型
伝達であることを割り切って,話芸に優れ,楽しく伝達することを極めていく型と言えるような気がします.
・抑圧徹底型
「テストがあるよ」「演習は怖いよ」と言いながら(←本当はもっともっと怖い),緊張感を生むことで,伝達の効率を高めようとする手法です.
・効率重視型
何を伝達したいのか何を暗記しなければいけないのかについて,伝達する手の内を見せる方法です.

…と今書きながら,人気予備校講師型も効率は良いのでは?とよぎります.
予備校講師型と効率重視型の違いは,想定されるテストのあり方です.
予備校講師型は,伝達でありながら,伝達の主体が出題内容を知りません.テストの範囲と内容に量的な違いがあるのです.
効率重視型は,テストに何が出るのかについてはっきりとわかっている伝達の主体のみが使える方法です.

こう考えると,テストが何を意図して設定されているのかが違います.
予備校的な伝達が想定するテストは,出題範囲が学習範囲に必ず含まれており,学習範囲のごく一部が出題されます.大切なのは学習範囲であって,決められた範囲を網羅的に学習するために出題内容は不明確にされています.
しかし,効率重視型の伝達は,出題範囲と学習範囲の円はほとんど同一のものとなります.
「これは決まりだから覚えるしかない」「考えずに覚えてね」
そう言えるのが,効率重視型です.必ず出題されることが学習者の暗記するモチベーションにも繋がります.

自分が経験したことのある学校教育について思い出しながら,色々なタイプがあるんだなと思いました.
集合研修が座学から演習に移行すると,受講生同士で話す場面ができました.
私がたまたま話したお二人との会話を参考にすると,思いついた三つの型のうちで人気があるのは「効率重視型」でした.
どうせつらいなら効率よくつらくしてくれ,と思う気持ちもわかります.
私が思いついたのは3つの類型でしたが,他にもあるでしょうか.

もやもやしたまま,喀痰吸引研修レポートは続きます.

みらいつくり研究所
まついかい