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2024年7月12日(金) 10:30~12:00、2023年度第31回となる「みらいつくり哲学学校オンライン」を開催しました。
奇数回は、ちくま新書『世界哲学史』を「折りたたみ」で読んでいきます。
第31回は、『世界哲学史』の3巻10章についてです。
テーマは、「3巻10章 日本密教の世界観」でした。
3巻10章 日本密教の世界観は、1. はじめに―――寓話から哲学史へ、2. 空海の生きた時代と社会―――文章経国的時代、3. 文章経国的「正名」の理論と空海の密教的世界観、4. 空海の密教的言語論の世界、5. まとめ―――天皇の王権を真言化する、という章立てでした。
ディスカッションの時間は、「今回の話は宗教の話であったが、哲学的な内容だった」という話から始まりました。今回取り扱われた言語観の「差別(しゃべつ)」という考え方はドゥルーズ的であるという話から、空海(密教)の考え方とドゥルーズの考え方の比較などが行われました。
今回で2023年度の奇数回は終わりです。来年度は4巻と5巻(中世)をメインで取り扱うことになりそうです。いよいよ世界哲学史も佳境ですね。
次回、第32回(偶数回)は、7月26日(金)10:30~12:00、ドゥルーズ『差異と反復』より「結論 差異と反復」の第13節から最後までを扱います。
来月からは、哲学学校も2024年度になります。来年度の案内ページは近くお知らせします。
2024年度第1回(奇数回)は、8月9日(金)10:30~12:00、ちくま新書『世界哲学史』より「6巻2章」部分を扱います。
参加希望や、この活動に興味のある方は、下記案内ページより詳細をご確認ください。
皆さまのご参加をお待ちしております。
執筆:吉成亜実(みらいつくり研究所 リサーチフェロー兼ライター)
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