しさくの広場2024 春 作品No.47_阿呆木 種 表現 諦念日和 梅の曇りに 老いたる心や 黒北風(くろぎた)すぼめる 脣に 遐き日章 たなびきて 目頭尖らす 烏合たち からから騒げど 不変なり 酒を呑んでは よすがなく 突つ伏しタールの 味を知る やがて生まれの 土偲び つれづれ陽気は 失神す 諦念とおるる うなぢの熱に 肉のすべてを たてまつる 心曇りに 産み落つ梅よ 春風を待つ 愚かさに いよいよ敷布(しきぶ)もせつないか (阿呆木 種) しさくの広場2023夏 2023年度 作品 しさくの広場 詩作と思索