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しさくの広場2024 春 作品No.36_千葉紫月

桜を見ると美しさよりも、一年の早さに驚いてしまう
花見なんてもう何年もしていない
少しだけ寂しくなって、コンビニでコーヒーを買う
ビルに寄りかかって一息つく
ふいに花びらが一枚、コーヒーの上に落ちる
見上げると満開の桜が春を祝っていた
相変わらず胸ポケットは騒がしく震えているが
桜が美しかったことを思い出した

 

千葉紫月