「グリーフを抱える人の当事者研究」Season4-5参加者募集中
2024年3月13日(水)10:00-11:30 ONLINE
(前回までの当事者研究Season3の概要についてはこちらをご覧ください)
2024年1月24日に、グリーフを抱える人の当事者研究Season 4-4が開催されました。
今回の研究テーマは講演会「コンパッションに支えられたコミュニティ~その概念と世界における実践~」を受けての意見交換会です。
講演会は昨年医療法人稲生会の10周年記念講演会として実施されたもの。スピーカーはAllan Kellhearさん(アラン・ケレハー、専門パブリックヘルスとエンドオブライフケア、講演会時点は米国バーモンド大学教授、現在は英国ノーザンブリア大学教授)です。
先ずは講演会の文字起こしを見ながらポイントを確認しました。
・私達は、地震や交通事故というものに備えながら、なぜ必ずくる「死」について備えをしないのか?
・「死」と「死にゆくこと」、トラウマ、喪失、グリーフの違いを知ること。
・「死にゆくこと」のプラスの面に目を向けられるだろうか?
・終末期において、患者が過ごす時間のうち医療職が関わっている時間は5%。のこりの95%は?
そうして、その後に本日参加した研究者達が感じたこと、考えたことを話していきました。
実際は、もっと繊細で実体験に満ちたお話にあふれていたのですが、ぎゅっとまとめると、、
・自分は5%(医療福祉職)にあたり、以前は自分達が死にゆく患者さんにとって大きな役割を果たしていると思っていたが、ある関わりから、実際は点にすぎないことを感じたことと講演内容が一致した。
・自分は95%にあたり、死別によるグリーフを抱える人に携わる活動をしている。地域のそんな人達がもっと増えて、もっと繋がれるといい。
・死にゆく病を得た後も、死別後も生活者としての時は流れているし、生活者として有り続けているのに「特別な人」になっていることを感じる。
・講演の中では「コンパッションに満ちた地域を作ろう」と呼びかけている。やはり、現代社会においては「つくる」必要のあるもので、つくりたいと思う。では、どうやって?
・当事者側からのアプローチ、周りからのアプローチの両方が考えられるが、いずれにしても死や、病や、喪失についてオープンに話せる場があることが大事ではないか。
、、、
グリーフを抱える人であり、グリーフを抱える人達とともに生きる社会を研究している私達の次の一歩は、、
そんな場をつくってみること。
というわけで、次回は、「コンパッションに満ちた場」づくりの計画です!
御興味のある方は、ぜひぜひ次回は3月13日(水)10:00からのご参加検討くださいませ。
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『グリーフを抱える人の当事者研究』目的
会の目的
①「死別によるグリーフ」を体験をした人と集い、語り、聴き、共感し、照らし合わせ、違いを知り、振り返り、語り直す機会とすること。
②「グリーフを抱える人」と共に生きるためのヒントを提供すること。
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『グリーフを抱える人の当事者研究』実施テーマ一覧
Season1(2018年 5回)
第1回「喪失後の体調変化について」
第2回「宗教とグリーフの関係について」
第3回「社会的役割とグリーフについて」
第4回「グリーフと共に生きる。
グリーフと共に生きる人と生きる。」
第5回「これまでの振り返り」
Season2(2020年 1回)
第1回「最近の様子」
Season3(2021年 5回)
第1回「写真展に『会いに行く』」2021年4月22日(木)10:00-11:30
第2回「亡くなった方との関係性の変化」2021年5月27日(木)10:00-11:30
第3回「あの人を想い出させる〇〇」2021年7月30日(金)10:00-11:30
第4回「フラッシュバックの状況報告」2021年7月30日(金)10:00-11:30
第5回「グリーフを伝えること」2021年10月1日(金)10:00-11:30
Season4(2023年7月~現在開催中)
第1回「研究の研究の研究」2023年7月21日(金)10:30-12:00
第2回「死を告げるということ」2023年9月20日(火)10:30-12:00
第3回「何故死を語ることはかくも難しいのか」2023年11月15日(水)10:00-11:30
第4回「Allan Kellehear講演会の振り返り」2024年1月24日(水)10:00~11:30
第5回「コンパッションに満ちた場づくりの計画」2024年3月13日(水)10:00~11:30
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【グリーフを抱える人の当事者研究についてのお問い合わせ・お申し込み】
医療法人稲生会 目黒
011-685-2799
meguro-yu@kjnet.onmicrosoft.com