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第9回 みらいつくり哲学学校 『世界哲学史』「3巻1章・7巻1章」開催報告

 

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23/7/5

 

2023年7月4日(火) 10:30~12:00、2023年度第9回となる「みらいつくり哲学学校オンライン」を開催しました。

奇数回は、ちくま新書『世界哲学史』を「折りたたみ」で読んでいきます。

第9回は、『世界哲学史』の3巻1章と7巻1章についてです。

 

テーマは、「3巻1章 普遍と超越への知」、「7巻1章 理性と自由」でした。

 

3巻1章 普遍と超越への知では、1. 中世という時代、2. 超越ということ、3. 普遍[universal]という視座、という章立てでした。西洋における展開を中心に、中世の「世界哲学」における位置づけの考察について書かれていました。

 

7巻1章 理性と自由では、1. はじめに、2. 理性のロマン主義、3. 進化と淘汰、4. 第三の道という章立てでした。自由のあり方と理性との関係性についてまとめられていました。

 

ディスカッションの時間は、7巻の本文にあった「自由は人間のみにある性質」という部分について、本当にそうなのかという考察から始まりました。「人間以外の生物にも自由はあるのではないか?」、「そもそも自由とは何か?」というような自由についての話題が広がった後、哲学学校のレジュメを作成する時に「哲学」していると思うか?という話になりました。そこから、テキストを読むことと哲学することの関連性の話題に広がっていきました。

 

鳥を見ると自由に飛んでいるようで、羨ましく思う時があります。今回の本文になぞれば、鳥は自由を持っているとはいえません。なぜ、私は鳥を見て自由と感じたのでしょう?

おそらくこういった問いについて考えることが、哲学をすることなのではないかと、最近感じるようになりました。

 

次回、第10回(偶数回)は、7月11日(火)10:30~12:00、ドゥルーズ『差異と反復』より「第2章 それ自身へ向かう反復」の第1節~第15節までを扱います。

第11回(奇数回)は、7月18日(火)10:30~12:00、ちくま新書『世界哲学史』より「3巻2章と6巻10章」部分を扱います。6巻に突入します。

 

参加希望や、この活動に興味のある方は、下記案内ページより詳細をご確認ください。

皆さまのご参加をお待ちしております。

 

執筆:吉成亜実(みらいつくり研究所 リサーチフェロー兼ライター)

 

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