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第4回 みらいつくり哲学学校 『差異と反復』「序論 第10~15節まで」開催報告

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23/5/2

 

2023年5月2日(火) 10:30~12:00、第4回となる「みらいつくり哲学学校オンライン」を開催しました。

 

偶数回は、河出文庫 ジル・ドゥルーズ『差異と反復』になります。

 

第4回は、『差異と反復』の「序論」の第10~15節までについてです。

 

今回の範囲では、「序論」10.反復は概念の同一性によっては説明されず、否定的でしかない条件によっても説明されないということ、11.「死の本能」の諸機能──差異との関係における、そしてひとつの定立的な原理を要請するものとしての、反復(自由の諸概念の例)、12.二つの反復──概念の同一性と否定的条件による反復、差異による、そして《理念》における過剰による反復(自然的諸概念と名目的諸概念の例)、13.反復における裸のものと着衣のもの、14.概念的差異と概念なき差異、15.しかし、差異の概念(《理念》)は、概念的差異に還元されることはなく、同様に、反復の定立的な本質は、概念なき差異に還元されることはない、という内容でした。今回の課題図書は節で分かれていないため、本文太字部分に数字を当てはめて節としています。

 

ディスカッションの時間は、ドゥルーズの問題意識や背景はなんなのか?という確認から始まりました。また、本文にあった五角形と六角形の例えについて考察をしたり、演劇の反復の話があったことから、アニメや映画を繰り返し見ることはどのような反復なのか?というような話題が出ました。その他、演劇や詩の中での演出や表現方法についても絡めて、反復ということを考えていきました。

 

皆さんは何か反復していることはありますか?

 

次回、第5回(奇数回)は、5月16日(火)10:30~12:00、ちくま新書『世界哲学史』より「2巻 9章・7巻3章」部分を扱います。

第6回(偶数回)は、6月6日(火)10:30~12:00、ジル・ドゥルーズ『差異と反復』より「第1章 それ自身における差異」の第1~17節を扱います。

 

参加希望や、この活動に興味のある方は、下記案内ページより詳細をご確認ください。

皆さまのご参加をお待ちしております。

 

執筆:吉成亜実(みらいつくり研究所 リサーチフェロー兼ライター)

 

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