「グリーフを抱える人の当事者研究」Season3-5を開催します
ひきつづきオンライン開催の予定です。
これまで遠方でご参加が叶わなかった方もどうぞお問い合わせください!
第5回目は2021年10月1日(金)10:00-11:30に開催します。
(グリーフを抱える人の当事者研究Season3の概要についてはこちらをご覧ください)
前回の報告
ハンナ・アーレント曰く。
―どんな悲しみも、それを物語りに変えるか、あるいはそれを物語れば、耐えられる―
ここ当事者研究はケアやヒーリングを目的とした会ではなく、まさに、語ること、語りなおすことそれ自体を目的としています。
本日のテーマは『フラッシュバックの状況報告』
下手したら参加者が望まないタイミングで『蓋』を開けてしまうのではないか、辛い思いをするのではないか?の危惧を抱きながら迎えた当日、実際、参加者からも、いつもより緊張しています、、とまさに緊張している声音です。
今回のテーマは、前回『あの人を思い出させる〇〇』について話している時に、思い出すものには「悲しいけれどあたたかな気持ちで思い出すこと」と「締め付けられるような感情とともに思い出させられるもの」があることがわかりました。特に、後者については亡くなった時のことが「フラッシュバック」している人が少なくないことが分ったのです。
その、まさに閃光のように襲ってくる瞬間をみんなはどうやってやりすごしているのか?
夏休みの宿題として、フラッシュバックが起きたときの状況や起きたときどのように感じたか、対処したかなどをそれぞれ(紙にでも、記憶にでも)書き留めておいて報告しあうこととなりました。
そこで迎えた今回。
フラッシュバックが起きやすい状況 |
・ぼんやりしているとき
・あの子がいたらできなかったことをしている(ゆっくり買い物など)とき ・つかれているとき ・ねむるまえ ・単調作業中 ・出勤中 ・お風呂中 →「一人でいるときにおこることが多い」 |
トリガーになったもの |
・病室でかかっていた曲
・命日が近づいてきたとき ・職場でチアノーゼになった子の顔が自分の子の顔にオーバーラップした。 ・上の子がけがをしたとき ・トリガーがないときもある |
どんなシーンがフラッシュバックするのか? |
・命の選択を迫られたとき
・亡くなった時 ・心肺蘇生のシーン |
フラッシュバックが来る!と思った瞬間に何ができたか? |
・トリガーに気が付けたときは、感情スイッチをオフにした。
・同じくトリガーに気が付けたときは、すりガラスバリアーを被った。 |
フラッシュバックとは? |
「突然そこにいく」
「恐怖の再体験」 「思い出とは違う」 「そのときは『作業(心肺蘇生)』をするために、押し殺した『感情(抱きしめて、逝かないでと叫びたい)』がもどってくるもの。」 「人間的にかかわれなかった時間をプロセスしなおし、意味づけようとしてもどってくるもの」 |
スケッチノート
さて、次回10月1日(金)は、
『関わる人たちに何を伝えるべきか』をテーマとして開催して参ります。
初参加、単発参加も歓迎します、詳細はお気軽にお問い合わせください。
(目黒祐美子)
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【開催日】
①2021年4月22日(木)10:00-11:30←終了
②2021年5月27日(木)10:00-11:30←終了
③2021年6月25日(金)10:00-11:30←終了
④2021年7月30日(金)10:00-11:30←キャンセル
④2021年8月27日(金)10:00-11:30←終了
⑤2021年10月1日(金)10:00-11:30 【シーズン最終回】
【オンライン会場】
Zoom・・ご参加申し込みの方にアドレスをお送りします。お気軽にお問い合わせください。
【詳細のお問い合わせ、申し込み先】
医療法人稲生会 目黒
011-685-2799
meguro-yu@kjnet.onmicrosoft.com
当事者研究Season3 お知らせ