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キャラバン隊@渡島_9.4で実践報告をしました

北海道教育委員会では,通称「キャラバン隊」の取組を行っています.
正式名称は「障がい者の生涯学習に関する理解促進に向けたキャラバン隊」と言います.

実施要項の目的の欄には,以下のようにあります.

有識者による講演や全道各地の先行的な取組の発表を通して,障がい者の生涯学習の重要性について,地域の社会教育をはじめとした関係者の理解を促進することで,障がいの有無に関わらず誰もが共に生涯学習に取り組める社会を構築するための機運を醸成する.

ちょっと難しいのですが,北海道教育委員会が関係者とともに各管内を訪問し,障害者の生涯学習に関する理解促進のための研修などの取組をする,ということです.

今回は渡島管内の社会教育主事会にあわせてみらいつくり大学の実践発表をしてきました.
お話しした内容について全てを触れることはできませんが,私たちは,障害者の「ための」場づくりではなく,障害の有無によらない場づくりを目指していることを話しました.みらいつくり大学の実践に加わって私が感じていることをお伝えしました.

今回の研修では,協議の時間が設定されており,グループに分かれて日頃の実践を紹介しあう時間がありました.
私も,そのグループの一つに加わりました.

ある地域の障害者団体のボランティアをしている方は,
「賛助会員の方が手がかかるんじゃない?と冗談が言われるくらい,(支援者の)高齢化が進んでいます」
と言っていました.

ある地域の社会教育係の方は,
「高齢者大学を担当しています.今度ある修学旅行のイベントに足が悪い人たちが参加できず,さみしく思っています」
と話していました.

よく地域のことを知っているんだなぁ,と私は改めて市町村地域で実践されている方々を尊敬しながら話を聞いていました.
私が少し油断していたら,グループで司会をしてくださっていた方が,
「松井さん,どうしたらいいと思いますか」と聞いてくれました.

私は,まず地域のことをよく知っておられることがどれだけすごいことかを伝えつつ,
「私だったら…」と話をしました.

私は答えなんてわかりませんし,地域のことも想像するしかありません.
でも,私だったら,高齢化が進んでいることに困っているなら,この困りごとを学習の機会につなげるような気がします.
障害当事者の方々やボランティアの方々と一緒に,「どうしたらいいかな」と話し合いたいです.

修学旅行に参加できない人がいてさみしいなら,あなたがいけないのはさみしいと伝えます.
あの人が行けないのはさみしいと思う,と周りの人に伝えます.
もし他にも同じように思ってくれている人がいたら,私はどうしたらいいかを一緒に考えたいです.

そんな話をしました.

今振り返ると,私が話したことは皆さんがすでにやっておられるような気がします.
地域でさまざまな実践をしておられる皆さんを改めて尊敬して帰ってきました.
市町村で行われているさまざまな実践に加わって,いろいろなことを考えたいなと思っています.

みらいつくり研究所
まついかい