前回の報告はこちら
ー ー ー ー
2024年10月25日(金) 10:30~12:00、第6回となる「みらいつくり哲学学校オンライン」を開催しました。
偶数回は、ジュディス・バトラー『ジェンダートラブル』 になります。第6回は、『ジェンダートラブル』の「第1章<セックス/ジェンダー/欲望>の主体 3節」についてです。
今年度の課題図書は本文がそこまで長くないため、回によってはいくつかの節をまとめて扱う予定です。
今回は、「第1章 <セックス/ジェンダー/欲望>の主体」の3. ジェンダー――現代の論争の不毛な循環が扱われていました。
ディスカッションの時間は、本文の内容に、「ジェンダーやセックスについて女性がどんなに言葉を尽くして考えようとも、男性の作った言葉を用いる以上、それは男性的な枠組みから出ることができない」という話があり、それについての議論から広がって行きました。その上でどうすれば議論できるんだろう。という話や、全てが男性的な沼のようなものに沈んでいることに気づき、ショックを受けたという人もいました。
これまで当たり前だと思っていた事柄の前提が覆されると、とても動揺しますよね。著者はそれを意図的に起こしているようです。
次回、第7回は(奇数回)は、11月8日(金)10:30~12:00、ちくま新書『世界哲学史』より「4巻1章」部分を扱います。
第8回(偶数回)は、11月22日(金)10:30~12:00、ジュディス・バトラー『ジェンダー・トラブル 』より「第1章 <セックス/ジェンダー/欲望>の主体」の第4節を扱います。
参加希望や、この活動に興味のある方は、下記案内ページより詳細をご確認ください。
皆さまのご参加をお待ちしております。
執筆:吉成亜実(みらいつくり研究所 リサーチフェロー兼ライター)