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第19回 みらいつくり哲学学校 『世界哲学史』「3巻6章・6巻6章」開催報告

 

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2023年11月28日(火) 10:30~12:00、2023年度第19回となる「みらいつくり哲学学校オンライン」を開催しました。

奇数回は、ちくま新書『世界哲学史』を「折りたたみ」で読んでいきます。

第19回は、『世界哲学史』の3巻6章と6巻6章についてです。

 

テーマは、「3巻6章 イスラームにおける正統と異端」、「6巻6章 植民地独立思想」でした。

 

3巻6章 イスラームにおける正統と異端では、1.はじめに、2.イスマーイール派の起源、3.極端派と創世神話、4. 一〇〜一一世紀における教義修正、5. おわりに、という章立てでした。イスラームにおける「正統・異端」の線引きとイスマーイール派の特異性についてまとめられていました。

 

6巻6章 植民地独立思想では、1. 18世紀アメリカにおける啓蒙主義の受容、2.フランクリンの実用主義、3. ジェファーソンの自由主義、4. 植民地独立思想の遺産という章立てでした。アメリカ独立宣言を中心とした啓蒙主義について書かれていました。

 

ディスカッションの時間は、6巻の社会改革の部分に関連して、障害者の自立生活運動についての話から始まり、啓蒙する側としない側、障害者の自己決定支援などの話に広がりました。その他、イスラム以外にキリスト教にもたくさんの派閥があることや、特に意味のないことに対する意味づけの仕方などの話になりました。

 

問題への向き合い方は、様々あります。一つ一つ向き合う方法もあれば、先送りにすることもあります。皆さんは、何か気になることがある時はどうしますか?

 

次回、第20回(偶数回)は、12月12日(火)10:30~12:00、ドゥルーズ『差異と反復』より「第4章 差異の理念的総合」の第1節~第9章の最後までを扱います。

第21回(奇数回)は、12月26日(火)10:30~12:00、ちくま新書『世界哲学史』より「3巻7章と6巻5章」部分を扱います。

 

参加希望や、この活動に興味のある方は、下記案内ページより詳細をご確認ください。

皆さまのご参加をお待ちしております。

 

執筆:吉成亜実(みらいつくり研究所 リサーチフェロー兼ライター)

 

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