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第30回 みらいつくり哲学学校 『全体性と無限』「結論」開催報告

前回の報告はこちら

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23/3/7

 

2023年3月7日(火) 10:30~12:00、第30回(今年度最終回)となる「みらいつくり哲学学校オンライン」を開催しました。

 

第30回は、『全体性と無限』の「結論」についてです。

 

今回の範囲では、1.《似たもの》から〈同じもの〉へ、2.存在とは外部性である、3.有限と無限、4.創造、5.外部性と言語、6.表出と像、7.〈中性的なもの〉の哲学にあらがって、8.主体性、9.主体性の維持、内奥的生の現実と国家の現実、主体性の意味、10.存在の彼方へ、という内容でした。今回は、これまでの内容をまとめた内容でした。

 

ディスカッションの時間は、これまでの哲学学校を通しての感想を言い合ったりしている中で話が広がっていきました。「結論だが、伏線回収されていなかったのではないか」と意見や、逆に「伏線回収されていたと思う」という意見も出たりしました。

また、「自分という生物の生命が終わった後に次の生命につながるという『繁殖性』をどう考えるか」という論点から、参加者の考えを話したりもしました。

 

3年目の哲学学校、今回で通算90回が終了しました。90回と聞くと、なんだか圧倒されますね。

 

今年度の哲学学校は今回で終了です。来年度は4月11日(火)からはじまる予定です。

奇数回は今年度と同じく「折りたたみ世界哲学史」、第2巻第7章「ゾロアスター教とマニ教」、第7巻第5章「進化論と功利主義の道徳論」から開始します。偶数回はジル・ドゥルーズ『差異と反復』河出文庫、上下巻を課題図書とする予定です。

 

今年度も哲学学校に関わってくださった皆さま、お疲れ様でした! また来年度、お会いしましょう!

 

執筆:吉成亜実(みらいつくり研究所 リサーチフェロー兼ライター)