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【開催報告】第8回アイヌ食講座『イペアンロ-』

イランカラプテ!
第8回目のアイヌ食講座は【鹿肉のサカンケ(sakanke)でした。

講師は、二風谷出身のアイヌ 関根摩耶さん。

ミニ講座は【食と口承文芸】がテーマでした。

今回はツアー後、初のアイヌ食講座だったのでツアーの感想も交えながらの開催となりました。いつもはアイヌ語講座に参加してくださっている方も、ツアーを通じてアイヌ食講座にご参加いただきとても嬉しく思います。

ツアーの企画者側も参加者側も、そして二風谷コタンの職員の皆さんも初めてのことだらけで当日を迎えるまで期待と不安が入り交じっていましたが、ツアーの成功と共に大きな学びを共有することができたと感じています。

そんな二風谷コタン見学バスツアーの動画はコチラ

ぜひ、ご覧下さい!

さて、今回のレシピ【鹿肉のサカンケ】は鹿肉の筋張った部位(スネなどの本来は捨ててしまうような部分)を味付けせずに弱火でじっくり時間をかけて煮るだけのシンプル料理です。シンプルだからこそ、アイヌでは日常的に食べられていた料理でもあります。じっくり煮ることで余分なアクや脂が落ちていくのですが、それを繊維に沿ってさいて薬味(山椒や塩胡椒など)につけて食べます。天日で干すことで保存食にもなります。食べるときはお湯で戻してから食べるそうです。

サカンケという言葉には『茹でて乾かす』、『煮て干す』などの意味があります。スネ肉の他にもあばら肉などを使用することもあり、しゃぶりながら食べるのでケプケプ(kepkepu)と呼ばれることもあります。

※kepkepuには噛む、かじるなどの意味があります

~食と口承文芸について

公益財団法人アイヌ民族文化財団のHP内にあるオルシペスウォプを紹介してくださいました。オルシペスウォプではアイヌの物語を動画で見ることができ、その中でも食にまつわる物語が多くあります。また、故:萱野茂氏が祖母や村のフチから聞き集めたアイヌと神々の13の謡(うた)の中に『ムジナとクマ』というものがあり、自分の肉を食べてしまったカムイが神の国に帰れなくなったという謡の紹介もありました(YAMAKEIオンラインサイトから見ることができます)。アイヌは文字を持たない民族なので、このように物語や謡を子ども達に伝え聞かせアイヌの伝統や文化を紡いできました。とても興味深い内容のものが沢山あるので、ぜひ見てみてください(二風谷アイヌ文化博物館のHPからも口承文芸を聞くことができます)

オルシペスウォプ

https://www.ff-ainu.or.jp/web/learn/language/animation/index.html

二風谷アイヌ文化博物館 口承文芸

http://www.town.biratori.hokkaido.jp/biratori/nibutani/culture/language/story/

ムジナとクマ

https://www.yamakei-online.com/yama-ya/detail.php?id=1313

 

今日のレシピ、講座もとても楽しかったです! そして、ケラアン!!

(本日のレシピは、みらいつくりレシピ内でご覧になれます)

みらいつくりレシピNo.045

 

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アーカイブはメンバーページ内にありますので、ぜひご覧下さい!!

次回は12月26日㈪です。年内最後のアイヌ食講座となります。

ぜひ、ご参加をお待ちしています!

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イペアンロー(いただきます)

ケラアン(美味しい)!!

ヒンナ~!(食材に感謝)