イランカラプテ!
第1回目のアイヌ食講座は、肉の入った汁物【カムオハウ】でした。
講師は、二風谷出身のアイヌ 関根摩耶さん!
摩耶カッケマのおばあちゃんがアイヌ料理屋を営んでおり、小さい頃から料理に親しんでいたそうです。
オハウは具だくさんの汁物を指しますが、その特徴は具材がゴロゴロ入っていることです。
二風谷ではオハウに二輪草(プクサキナ)を入れるそうですが、見た目はトリカブトとそっくりで、この見分け方について教えていただきました。オハウに入れるとガラッと風味が変わるそうです。スーパーでは見かけないので、もし見かけたらぜひ食べてみたいですね!)
ここで、食材の名前をアイヌ語でご紹介します!
大根→タイコ
きゃべつ→カイペチ
南瓜→カンポチャ
行者にんにく→プクサ
産卵し終わった鮭→ホッチャレ
鹿肉→ユクカム
じゃがいも→エモ
フクベラ(二輪草)→プクサキナ
発酵(越冬)させた真っ黒な潰れた芋→ペネエモ
昆布→コンプ
(*太文字以外は小文字)
行者にんにくは、行者さんと呼ばれる山に入っている人たちが食べていたもので、信州や長野、山梨にも生えているそうです。
アイヌの料理は、まな板などをあまり使わずに食材を手に持って切ることが多いそうです。彫刻刀のように奥に押して切ったり、手前に引いて切ったりするのが、アイヌの切り方だそうです。面白いですね~!
本日のカムオハウの詳しいレシピは、みらいつくりレシピでご紹介します。
アーカイブはメンバーページ内にありますので、ぜひご覧下さい!!
次回は5/23㈪に開催予定です。
食材は近くなったら、研究所HP内でお知らせします。
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今回の学び~
*二風谷に伝わるオハウは野菜は大きめの乱切りにし、具だくさんにする
*鹿肉の部位を考えて使う(肉の状態によって調理方法を決めるなど、食材をきちんと理解する)
*オハウを主食としているのは、皆で囲んで食べることや、食材を無駄なく最後の一滴まで余すことなく食べることができるから
*地域によって食材の採る時期や使う部位などが違う
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イペアンロー(いただきます)
ケラアン(美味しい)!!
ヒンナ~!(食材に感謝)
※写真は参加者(荒カッケマ)の牛肉を使用したオハウ