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メッセージ 映画「こんな夜更けにバナナかよ」 前田哲 監督

 

2018年12月28日公開の映画「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」

公式サイト⇒http://bananakayo.jp/ (クリックするとリンクに飛びます)

 

2018年6月に札幌、美瑛、旭川で撮影が行われたこの映画。医療法人稲生会の土畠が、医療監修として制作に関わらせて頂きました。

札幌に在住されていた、鹿野靖明さんという筋ジストロフィーを抱えた実在の男性がモデルです。主演は「北海道が生んだ大スター」大泉洋さんです。

実際の鹿野さんも、途中で気管切開の手術を受け、以降は人工呼吸器を使用しながらご自宅で生活されていたということで、今で言う「医療的ケア者」の方です。私たち医療法人稲生会は、呼吸器を使用する子どもたちに加え、鹿野さんのような成人の方々の診療も行っています。

痰の吸引などの医療的ケアが医療者と家族のみに限定されていた時代。鹿野さんは、多くのボランティアの方々とともに、病院ではなく地域で生活されることを選択しました。

「いのち」は医者が決めるものではない。障害があっても、人工呼吸器が必要でも、「とくべつなひとり」として、自分の生きたい「いのち」を生きる。

私たち稲生会にとっても、多くの人に知ってほしいメッセージがたくさんつまった映画です。

 

今回、私は主に主演の大泉さんの演技について、医学的な観点から監修を担当したのですが、小学生の娘さんがいらっしゃるということで、絵本「ぼくのおとうとは機械の鼻」をプレゼントさせて頂きました。

大泉さんが他のキャストの方々にもご紹介してくださったので、キャスト、制作スタッフの皆さんに絵本を寄贈させて頂きました。

前田監督も、絵本を読んでくださっていたそうで、撮影最終日に「絵本、読みました。僕がいつも映画で伝えたいと思っているのと同じメッセージだと思いました」 と言ってくださいました。

前田監督はこれまでにも「パコダテ人」や「ドルフィンブルー フジ、もういちど宙へ」など、いわゆる「障害」を抱えた人や動物などをテーマに映画を撮られています。

その原点には、重度の障害を抱えた男の子との交流があったと、私たち稲生会が実施する障害者のための学びの場「みらいつくり大学」で講義をした際に話されていました。

 

 

 

この動画は、2018年12月10日から2019年1月23日まで取り組んだファンドレイジングの際に制作したものです。

ファンドレイジングについて詳しくはこちらから⇒https://readyfor.jp/projects/mylittlebrother