Works

しさくの詩集7月号(第2回しさくの広場)作品No.006

なつ

   (PN ひまわり)

さようなら、夏

さようなら、日焼け

さようなら、浮き輪

さようなら、花火

遠くに出かけられない夏。
家族みんなですごした夏。
狭い家の中で
あついねぇ、あついねぇ
でも、楽しかった
久しぶりにゆっくりと過ごした時間
在り来りだけど
大切な、宝物になった。

少し早い、夏の終わりの風が通る

 


week2

読み始めは切ない詩なのかと思いましたが、次第にこれは幸福な詩なんだとわかり温かい気持ちになりました。これから本格的に暑くなる季節なのに、ひまわりさんの夏はもう「終わりの風」なんですね。

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今年は、こんな夏の過ごし方をする家族が多いのでしょうね。「ありきたり」って「在り来り」って書くんですね。「たしかにそこに在り、そしてまた来る」っていうことなんでしょうか。一つの言葉に、過去も現在も未来もすべて含まれている。そんな風に思うと、「ありきたり」って素敵な言葉だなーと思うようになりました。

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さようなら、したものもたくさんあるけれど、宝物になるような出来事もある毎日だと感じました。

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「在り来たり」と「とくべつ」の対比が素敵でした。そんなコントラストが、夏らしくていいなぁと思います。この詩と一緒に、私のこの夏の思い出を覚えておきたいと思いました。

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2020年に訪れたいつもとちがう夏。

夏を感じるアイテムの出番はなかったけど

楽しかった夏。

夏はどうしたって楽しいんだなーとしみじみ思いました。


week3