Works

視察:まちなかぶんか小屋_vol.5

2025.9.30_まつい

昨日,第3回手稲まちごと巻き寿司の会を実施しました.
巻き寿司の会の中で,急遽ではありましたが,まちなか文化小屋の視察報告会を行いました.
【お知らせ】報告会の開催決定!_視察:まちなかぶんか小屋_vol.3

9月16日,まちなかぶんか小屋で,竹田さんと有村さんにお話を伺いました.
まちなかぶんか小屋で起きた私の「気づき」をお伝えします.
(*竹田さんは「気づき」という言葉でこの場所が目指しているところを表現していました.既存の価値観が揺さぶられる.傷でもいいから持ち帰るものがある.そんな意味で「気づき」とおっしゃっていました.それはスタッフ間で共有している「ハッとするぶんかを届けたい」というコンセプトとも重なります.)
*以下は私が当日にお二人のお話を聞きながらとったメモと記録から再構成したものです.
/////

「来てくれている人のための場所ではなく,まだ来ていない人のための場でもある.」
地域のニーズに応えようとしすぎると,自分たちのコンセプトがなくなってしまう.
まだ来ていない人たちの場を担保することが大切なんだと聞きました.
10周年記念誌では,ある方がまちなかぶんか小屋の特徴を以下のように表現しています.
【市民ひとりひとりの言語化されていない「ぶんか」を支える視点を意識している】

「人が一人いることで空間が立ち上がる」
イベントスペースと掲げているが,よくわからない場所であることも大切.
まちなかぶんか小屋は,イベントがない時にも開けている.
(10周年記念誌には「小屋の真骨頂」とすら表現されていました.)
大事なのはそこに人がいるという一点.
誰かがいればそれだけで空間が立ち上がる.何がなくても人が一人いること.

「三和緑道商店会」
人の暮らしを第一に考え,まちと人,人と人,人と自然をつなぐことをコンセプトに,多種多様な業種の方で構成されるネットワークです.
まちごとぶんか小屋は,それ単独で語られることは十分ではありません.
近くにある書店,チーズ屋さん,ゲストハウス,
そして道で開かれる祭り.
業種を越えて行われる「支援」.
それらのネットワークを捉えきるには,半日は短すぎる時間でした.
次に視察の機会があったなら,この辺りを深掘りしたいと思っています.

「本や服を置き始めたことが地域の接点になった」
本や服を通して,消費する関係ではなく参加する関係になる.
でも管理が大変.コアな参加者だけではないグラデーションのある参加方法.
そのきっかけに古着と本があるような気がしている.

/////

帰りのJRの車内で四人で輪になって話をしました.


この視察を通して何が始められるだろう.
私が三人に伝えたのは,
「手稲まちごと巻き寿司文庫をつくりたい」
ということでした.
「手稲まちごと巻き寿司文庫」の計画については追って紹介します.
とりあえず,松井の視察報告はここまでで終了です.
ではまた会う日まで.

みらいつくり研究所
まついかい