Works

畑レポート03

花壇から始まったこのレポートについて,どなたが読んでくださるのかわからないまま記事を書いています.タイトルを「花を植えましょう」としていましたが,畑については「畑レポート」として更新します.

今年になって,誰も手を挙げなかった花壇を私が担当することになり,稲生会で使用しているGoogleシステムで「町内会活動」と括られたグループチャットに参加し,畑の活動についても動向を知るようになりました.

軽い気持ちで健太郎さんに話しかけると,いつもの明るい雰囲気で,「一緒にやろうね〜」と前向きな言葉が返ってきました.
話を聞くと,いつもお水をかしてくれる近所の方がいるらしい.
畑自体もその方がかしてくれている?らしい.
よくわからないまま,その方のところに挨拶に行きました.

チャイムを鳴らすと,玄関先に出てきてくれました.
とっても優しい方であることが優しい空気になって伝わってきます.
「リハビリ行ってるの?」と健太郎さんが声をかけます.
「ん?」と聞き直すお近所さん.
「リハビリ,行ってる?」ともう一度健太郎さんが話します.
「行ってるけど,あんまり意味ないね」とご近所さんは少し悲しい顔をしていました.
健太郎さんとのやりとりを少し後ろで聞いていて,私はご近所さんが素敵な方であることがわかりました.

先日,サツマイモを植えた帰りに,ご近所さんに挨拶をしました.
ご近所さんは「何植えたんですか?」と優しく話しかけてくれました.
私は「サツマイモです」と返事をします.
「ん?」(私の少し声は小さかったようです.)
「サツマイモです.あの畑に,サツマイモ,植えたことありますか?」(少し大きめの声で言い直しました.)
「ないです」(ご近所さんはにこっと笑いました.)
「たくさんできるといいんだけど」(私も笑いながら話します.)
「楽しみにしてますね」(ご近所さんはにこっと笑いました.)

そんなやりとりが嬉しくて,もう畑はやめられなくなりそうです.

みらいつくり研究所
学びのディレクター
松井翔惟