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しさくの広場2024 春 作品No.60_篠塚麒麟

私にとって春はちょっぴり嫌な季節
それは新しい出逢いを予感させるから
新しい生活を余儀なくさせるから
私は変化など求めていなかった
私はただそこに居たかった

でも周りの期待はそれを軽々超えてきて
そんな時出逢ったあなたは
そっと私のとなりに座った
手をひくこともせず
呼び寄せることもせず
ただとなりにそっと座った
私が立ち上がるまで
ただ肩を貸してくれていた

はじめて私の心がほんのり色づいた

 

篠塚麒麟