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【開催報告】第6回アイヌ食講座『イペアンロ-』

イランカラプテ!
第6回目のアイヌ食講座は【chiporemo:チポロエモでした。※(ロは小文字)

講師は、二風谷出身のアイヌ 関根摩耶さん。

ミニ講座は【循環】がテーマでした。

chipor(チポロ)は筋子、鮭などの卵という意味でemoは芋(通常はじゃがいも)を指します。

筋子を叩いてペースト状にし、茹でて潰したじゃがいもと和えます。

塩、胡椒で味を調えれば完成。

とても簡単!!筋子のコクが淡泊な味のじゃがいもと合わさってとても美味しい一品でした。現代風にアレンジして醤油やマヨネーズを加え、海苔や大葉で巻く食べ方も教えていただきました。

生筋子が美味しい季節ですが、ペースト状にして和えるという発想はなかったです🥔

生筋子といえば『いくらの醤油漬け』や『塩漬けの筋子』を思い浮かる人が多いのではないでしょうか??今回は生筋子の新しい食べ方を知ることができ、とても面白かったです!!

 

~循環について(カムイとアイヌの関係性)

カムイ(神)というのは人間に対して意味のあるもの、それら全てがカムイとなり得る考えられています。カムイはカムイモシリという人間が生活していない世界で私達と同じような姿で生活しており、人間が生活するアイヌモシリに遊びに降りてくるという考え方をしています。降りてきたカムイを人間は感謝しカムイモシリに送り返すということを経てカムイに人間の世界を楽しんでもらいます。人間の世界を楽しんだカムイは、カムイモシリに戻り「あそこの村はよい村だった」という噂が広まることでカムイ達がまた村に遊びに降りてくるという循環が生まれるのです。お互いに役割があり絶対神のように特定の神を崇めるという関係性ではありません。あくまでも、アイヌとカムイは対等であるという考え方です。

カムイとアイヌを繋ぐ道具として【イクパスイ】という木彫りの棒(へら)がありますが、これには現代で言う携帯電話の役割にあたります。カムイに対してアイヌが言葉を捧げるときや食べもの、酒、踊りなどの時に使用します。イクパスイの両端の模様によってどこの地域のものかが分かるそうです(ちなみに三本線は沙流川地域)。また、アイヌのアート作品のなかで動植物や何かを模したものは少ないですが、イクパスイにはアワビや熊などモチーフとなるオブジェクトが彫られていることも特徴のひとつだそうです。「小魚は逃がしなさい」「捕った魚の腹わたはきつねに置いていきなさい」「山菜は採ってもいいが、その山がどのような山なのか、日当たりはどうなのか」、関根先生はこのようなことを小さな頃から教えられてきたそうです。

近年、SDGsなど循環型の社会が注目されていますが、アイヌでは昔から自然と共存しその土地を理解して関わってきました。土地への尊敬やその土地を知ろうという姿勢が大切なのだということ、そのような気持ちを皆が持つことで全然違う社会になるのではないか、という関根先生の言葉が印象的でした。

 

今日のレシピ、講座もとても楽しかったです! そして、ケラアン!!

(本日のレシピは、みらいつくりレシピ内でご覧になれます)

みらいつくりレシピNo.044

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アーカイブはメンバーページ内にありますので、ぜひご覧下さい!!

次回、10月15(土)はいよいよ二風谷ツアーです!!

当日は晴れますように!!

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イペアンロー(いただきます)

ケラアン(美味しい)!!

ヒンナ~!(食材に感謝)