Works

しさくの詩集 冬号(第4回しさくの広場)作品No.004

「季節」

 

一年の中で4つの「顔」を見せてくれる季節。

「春」咲き誇る桜の中で嬉し泣きをする人、悲しい涙を流す人。期待を寄せて未来に向かって走り出す人、期待と不安を抱えながらゆっくりと歩き出す人がいる。それが「春」なのだ。

「夏」アイスのCMが放送された。もう夏だ。楽しい夏はあっという間に終わってしまう。夏が終わると寂しい気持ちになるのはなぜだろう…。夏空から秋の空に変わり、CMも全て秋の仕様に様変わり。また来年ねって別れを告げるんだ。

「秋」もみじやイチョウが道に散らばっているのを見るともう秋なんだなと感じる。イチョウ並木に集まって写真を撮り、秋の味覚を食べ、本を読みそれぞれがそれぞれの秋を楽しんでいる。秋はいろんなことが楽しめるからそう悪くはないだろう。

「冬」雪虫が飛び始めたらもうすぐ冬だよと知らせてくれる。空からしんしんと降る雪、地面に降り積もる雪。憂鬱になるけれど一番神秘的なのかもしれない。だって雪の結晶やつららが出来るのは「冬」だけだから。

 

(作.はくまい)

(作成日.2021/1/16)


week2 「交流週」
・あたりまえのように訪れてくる「季節」ですが、今のような状況ではその「あたりまえ」が改めて「有り難い」ことなんだと思いますね。「一年の中で4つの『顔』を見せてくれる季節」から始まっていますが、「1つの『顔』しか見せない」土地では、「季節」をどんな風に表現するのか、気になりました。
・私は、季節のなかでは春が好きです。夏、秋、冬があるから、春が好きなのかもと思いました。
・はくまいさんに、どれか一つの季節に限定した詩も作ってほしいと思いました。今目の前にある「冬」を私は何によって感じているんだろうと考えました。「フローリングの冷たさ」でしょうか、それとも「熱々の番茶の美味しさ」でしょうか…。これらも他の季節との比較によって感じていることなんだなと思いました。


week3「推敲週」